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白山ブナの森キャンプ場


焚き火のススメ

火遊びのススメ

 生活の中で火を扱うことが少なくなった現代においては、火とのふれあいもまた、キャンプの楽しみの一つである。とりわけ、焚き火は子どもたちに大人気で、誰しもが夢中になれる。大人は見守りさえすればよく、自然と子どもの自主性や創造性が育まれていく。うまく火を熾すことができれば、子どもの自信につながり、自己肯定感も育まれるので、多くの子どもに体験してほしい遊びだ。

焚き木を集める

 焚き木はすべて森で手に入る。まずはマッチ1本で着火できるようになりたい。錐揉みや火打石、ファイヤーピストンなどによる火熾しは、火種をマッチの火の大きさに育てるだけでも一苦労で、マッチの火を消してしまうようでは、とても無理だ。まずは、雨の日の森でも、マッチ1本で確実に火が熾せるようになることを目指そう。
 マッチの小さな火では当然、湿った木や太い薪には火はつかないことから、よく乾いた細い木の折れ枝や、白樺の樹皮や杉の葉といった油を多く含んだものを選ぶことが大切だ。生木は燃えにくいので、枯れた枝を注意深く探し出し、細かく折る。焚き木の量は多いかなと思うくらいが丁度良い。これらの準備を疎かにすると、強い火力が得られず、いつまでも焚き木集めに奔走しなくてはならないので、面倒くさがらずに丁寧にやりたい。

火を育てる

 火は下から上に上っていくので、基本的には燃えやすいものから順に積み上げていく。細い薪は燃えやすいがすぐに消えるので、その火力を無駄にしないことが大切だ。火は寂しがり屋なので、小さな火をあちらこちらに分散させるより、集めたほうが熱はどんどん溜まり、より大きな火力が得られる。太い薪で焚き付けを囲むなど、熱を逃がさないように工夫すれば、太い薪を強い火力で炙り続けることもできるので一石二鳥だ。その一方で、火が燃えるためには空気が必要なので、むやみに焚き木を積み重ねず、空気の通り道を確保しなければならない。
 その他、地面は焚き火を湿らせるばかりか、火の熱を奪うので、なるべく火種からは遠ざけたい。空気の通り道を兼ねて、火種と地面の間に隙間ができるように小枝を敷くと良い。また、葉っぱは火の粉となって舞い上がりやすいので、その上に小枝を被せておくとより安全だ。

山火事にご用心

 焚き火はいつでもどこでも自由にして良いというわけではない。とりわけ怖いのは山火事だ。当キャンプ場を管理しているトヨタ白川郷自然學校では、焚き火スペースに石を敷いて、周囲への延焼を防ぐとともに、万が一に備え、その傍らには谷川から水を引いて防火用水を設けるなど、安全に焚き火をするためのフィールドを整備している。それでも空気が乾燥する春先や秋は、火の粉が飛べば周囲に引火する可能性が否めない。ましてや、風のある日はなおさらだ。時期を選ぶことはもちろんのこと、当日の天候や火災警報発令の有無など、細心の注意を怠らない。
 火の後始末も重要だ。確実に火が消えるまで、絶対に目を離してはならない。残り炭の処理やファイヤースペースへの散水は、キャンプ場などによって、それぞれやり方が異なるので事前の確認が必要だ。

キャンプへの誘い

 ブナやミズナラの巨樹に囲まれた当ャンプ場では、一部制約はあるものの、焚き火を楽しむことができる。この夏は、森に抱かれながら、焚き火を囲むひとときを過ごしてみてほしい。

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